「よくわからない」
よくわからない、とよく思う。人生において生活において。社会や誰かのことではなく(それらはまずハナからわかり得なくて当然なものだから)、(もしくは私が内向きなつまらない人間だからか)自分のことほどよくわからない、と思う。わたしはほとんどいつも自分の欲求、何がしたいのか、どこへ行きたいのか、とかがぼんやりしている。なのでとりあえずなにかをしたりどこかへ行ってみてから、ああこれは割と好きなんだなとかこれじゃないんだなとわかる。した結果、好きでも嫌いでもないな(よくわからない)と思うことも多い。
気がする。
が、「よくわからない」という気持ちは、自分の人生を引き受けたくない気持ちなのかもしれない。「よくわからないままでいたい」。認めたくない、転びたくない、マイクを持ちたくない。醜いかもしれない。醜くても最低限、そんなくだらない保身で人を傷つけることだけはしないようにしたいと思う。心の平穏を保つために自分に対して「よくわからない」を昔から使いすぎてきたのかもしれないけど、よくわからない。
よくわからなくてもいいんじゃないかと思ってしまう。結論はいつも[仮]でしかなくて再検討が永遠に続く。
日本語がわからなくなりたいです。